どぶろく どんでん返しは、平成26年にどぶろく特区 ( 鳥取市五しの里どぶろく特区 )を取得した鳥取市佐治町において、平成27年の10月より鳥取県産業技術センターにて濁酒製造研修を受講し、試作品の販売会、試飲会などを経て、平成28年11月19日に発売を開始しました。
どんでん返しの由来
どんでん返しという名称は公募により決定しました。
” 佐治町には古くから語り継がれてきた民話「佐治谷話」があります。
佐治谷話の真骨頂は、何と言っても相手の意表を突いて優位に立つという ” どんでん返し ” にあります。
どぶろく『どんでん返し』が、地域活性化の起爆剤になることを願っています。”
(発案者の方のコメント)
代表的な佐治谷話のひとつを紹介します。
キジとカラス
昔々、佐治谷の男が町にカラスを売りに出た。
男は「町のものはいつもわしらをばかにするけぇ、ここは一つ町のもんらを騙したろう」と思い、袋いっぱいにカラスを詰めたのを背中に負い、腰にはキジをぶら下げた。
そして大声で「カラスはいらんかぁ、カラスはいらんかぁ」と町中ふれ歩いた。町の者たちは男が腰に下げたキジを見て「佐治谷のだらずがキジをカラスとまちがえて売りょるわい。キジを安ぅに買うてやりましょう」と思って、「背中にいっぱい背負っているカラスをつかぁさい」と言ったところ、男は「なんぼでも買うてやってつかんせぇ」と本物のカラスを出して売ってやった。
町のものらは「カラスをくれ」と言ってしまったものだから今更いらないとも言えず、佐治谷の者にうまいこと騙されて食べられもしないカラスを買ったということだ。
wikipediaより引用
佐治町について
鳥取県鳥取市佐治町は鳥取県の東南部に位置し、人口は1900人程の町です。
面積の90%は林野が締め、東は用瀬町、西は岡山県上斎原村に隣接をしており、町の中央を千代川(せんだいがわ)支流の一級河川" 佐治川 "が流れ、東西16.6Kmの両岸の高台に27の集落が点在しています。
二十世紀梨を主にした「梨」の名産地としても知られ、書道家に愛される「因州和紙」、日本三大銘石の「佐治川石」、日本有数の公開天文台「さじアストロパーク」、
古くから伝わる笑い話「佐治谷話」などを地域資源としています。
日本国内で最も星空が美しい場所のひとつでもあり、綺麗な空気と美しく豊かな自然環境が今もなお残っている地域です。
鳥取市のなかでも、中山間地域に位置する佐治町は、豊かな自然に囲まれた農村で、第一次産業の盛んな町でありましたが、近年は過疎化・少子高齢化の影響で、農業が衰退傾向にあり活性化対策が望まれています。
佐治町の自然の恵みである、綺麗な清流で栽培された米を使用したどぶろくが、農家民泊や農業体験などのグリーンツーリズムへの取り組みともに、地域の自立力向上に繋がるものとなれば良いと考えます。
現在、人口が1,700人となった小さな佐治町。「どんでん返し」を起こせるようなどぶろくに育てていけるよう、我々も頑張ります。